NGな評価の仕方は?
――NGな書き方もあると伺いましたが、どのようなものですか?
例えばAさんに全額を渡して残り全員はゼロ、というつけ方ですね。絶対にダメというわけではありませんが、ゼロの人たちのモチベーションが下がり、全員辞めてしまったとしても、本当に自分は仕事ができるのか。そこまで考えてほしいのです。年に一度でも、会社組織のことを真剣に考える機会になればと願っています。
――今後の制度運営にあたって、課題などはあるのでしょうか?
今のところは予想以上によく機能していると思います。ただ、最近若い社員から聞こえてくるのは、「人の評価なんてしたくない」という声です。
確かに、お金で同僚を評価するというのはシビアなのかもしれません。あまり関わりのない社員の分まで評価するというのは、ある意味面倒なことでしょう。しかし、「今年、私の部署は大きく貢献したから、賞与もたくさんもらうべきだ」と主張できるわけです。個人が部署間のパワーバランスにまで関与できるということで、全員が会社の経営に参加しているのです。
ボランティア活動ではないので、会社は利益がなければ存続していけません。資本主義社会ではそれは当たり前のこと。個人で考えても、それは同じですよね。自分の利益を上げるには、会社に貢献することです。全員がそう思っていれば、会社はもっともっと成長できる。ですから、自分の影響力を意識して、楽しんでほしいです。今後はその意図をもっと伝えていこうと思っています。
――ありがとうございました!
文/藪内久美子 写真/編集部
URL:http://www.forcia.com/
記事一覧ページは ⇒ 「こんな会社で働きたい!」