認定試験は3段階+プレゼンテーション

――試験について教えてください。

 実はこの試験がかなりの難関でして……。3段階の試験をパスしなくてはいけません。まず、第1段階がサービスや人事の知識、時事問題を問う筆記テストです。日経新聞からサービスに関わる記事をピックアップして出題することも多いですね。常に最新の知識と情報を仕入れておかないと解けません。難易度が高いのですが、「勉強することで自社への知識や理解が深まった」という社員もいます。

 2段階目は資料作成のテストです。実際にクライアントにお渡しするのと同じ資料の一部を作成します。

 3段階目はプレゼンテーションです。まず、自分がプレゼンする様子をスマホなどで動画撮影し、動画テストに合格したら、「認定会」という実際のプレゼンに出られることになります。

――3段階の試験をパスして、やっと本プレゼンに挑戦できるなんて、厳しいですね。「認定会」のプレゼンテーションとはどんなものですか?

 認定会では社長や役員、他にコンシェルジュ職を目指して受験する社員など50人以上が勢ぞろいしている前で、20分間プレゼンします。基本的に質疑応答はなく、受験者が20分間しゃべりっぱなしのスタイルです。筆記試験で良い点数を取っていても、緊張のあまりプレゼンで落ちてしまう人もいますね。

 不合格だった場合は、翌月に再試験です。合格するか、「コンシェルジュ職を辞退します」と申請を取り下げるまで試験は受け続けなければいけません。また、一度試験に合格しても、半年ごとに更新試験があります。そのときにはまた最初の筆記試験から受けることになります。

――誰も声掛けやリアクションをしてくれない中、20分間のプレゼン……。やはり、ラクして3万円のおしゃれ手当はもらえないんですね。