創業10年、社員数45人。「残業ほぼゼロ」の働き方で75億円を売り上げる「超生産性の高い会社」として注目を集める通販化粧品のランクアップ。社員の「やる気」を高める秘策の一つが、4年前から導入したという改善提案制度です。一体どのような改善が行われているのか。潜入取材の様子を2回に渡ってお届けします。

改善提案 採否に関わらず1件500円支給!

 「改善提案制度」とは、「給料と悪口以外なら何でも提案していい」という制度。ただ、「社員が気づいたことを提案していい」という仕組みは、これまでもよく聞かれた話。読者の中にも「私の会社にもあるけれど、ほとんど活用されていない」という人は多いのでは?

 ランクアップの改善提案制度が他社と違うのは、提案に対する報酬の仕組み。なんと“採否にかかわらず”1件500円が支給されるというから驚き! さらに、提案内容は本人が承諾すれば社内で公開、自由に閲覧できるようになっています。

 「小さなことでも何でも出してね!」という岩崎社長の呼びかけで、昨年度は610件もの提案が集まったのだとか。そうはいっても、実現となると難しいんでしょ? …と思いきや、これまで実現した件数は100件以上に昇るそう。そのほとんどが、現場で働く目線ならではの“かゆいところに手が届く”改善案で、社員のモチベーションもアップしていると言います。

 実際にどんな提案が実現したのか? 社員の方々に紹介していただきました!

PCメガネ、手帳…仕事道具に会社の補助

 はじめに“成果”を見せてくれたのは、赤いメガネがお似合いの製品開発部の向井亜矢子さんです。

製品開発部 向井亜矢子さん

「これは、パソコン画面のブルーライトを軽減する“PCメガネ”なんです。日常業務の大半はパソコンを使うので、『目の健康を守って、長く元気に働ける環境にしたい』という思いで提案しました」

 社員の目の健康は会社の生産性につながる、と判断した社長が即採用を決め、4000円を上限に「PCメガネ代支給」が決まったという。「好きなデザインを選べるのも嬉しいですね」。

 支給があるということで、PCメガネを知らなかった社員も目の健康に気を配るようになるなど、社内全体の健康意識向上にもつながっています

 “仕事道具にかかるコスト”の支給はやっぱりうれしいですね。他にはどんなものが? と周囲を見渡すと……

「この手帳もそうなんです!」

 嬉しそうにお気に入りの手帳を見せてくれたのは、販売促進部の本間香南子さん。年1回2000円までの「手帳代支給」の改善提案が実現して以来、手帳選びの幅が広がったとか。

販売促進部 本間香南子さん

「手帳は1年間、毎日欠かさず使う仕事道具なので、こだわって選びたいですよね。2000円まで補助があるので、欲しい機能を諦めずに買えます。気に入った手帳がそばにあるだけで、モチベーションが上がります!」