健康や教養を高めるリクエストは採用率高し

 社員一人ひとりの「こんなことできたらいいな」の声が届くこのシートから実現したものは、実にバリエーション豊か。

 前回の記事で紹介した仕事道具の例だけではなく、「え? これも実現してくれるの?」と提案者までも驚くような例もたくさんあるのだとか。

 「その一つが、ちょうど今日届いたので見てください!」

 と、広報部の島田さんが案内してくれたのは、オフィスの入り口近くにある共用棚。なんとそこにあるのは、北海道から届いたばかりの新鮮なアスパラガス!

 「月に1回、無農薬野菜の支給があるんです。私は一人暮らしでつい外食が多くなりがちだったので、『体にいい食材を使ってきちんと自炊する生活をしたい』と思ってダメモトで提案したら、即採用されたので自分でもビックリしました。美容を扱う会社だから、社員の健康意識も高めてほしいという社長の思いがあったそうです」

 これまで届いた野菜は、ジャガイモ、タマネギ、トウモロコシ、アイススプラウト、ミニトマトなど。米が届いたこともあったそう。「月に1回の支給の時には、『何が届いた?』『これで何作る?』とコミュニケーションも生まれて、活気につながっています」(島田さん)

 体の栄養だけでなく、心の栄養のための支給も実現。もともと読書が趣味というカスタマーサービス部の高橋舞さんが活用しているのは、「好きな本を買っていいよ制度」。

 業務に関する資料として使える本だけではく、仕事に関係ない本を月2000円まで補助してくれるというものです。コールセンター業務を主に担当する高橋さんにとって、読書は「様々な言葉に出会って、感性を高めるためのツール」。

カスタマーサービス部 高橋舞さん

願いを叶えてくれる会社 「辞めたくない!」

 「この補助が導入されてから確実に読書量が増えました。私は子育てをしながら新幹線通勤をしているのですが、通勤時間に読書を楽しめて、リフレッシュできています。それが仕事の質向上にもつながっていると思います。願いを叶えてくれる会社に対しては貢献したいという気持ちが高まりますし、ずっと辞めたくない! と思っています」

 会社に対してのロイヤリティを高めることにも一役買っている改善提案制度。他にも、「会社をよりよくするために何ができるか? 常に考える癖がついた」(製品開発部の向井亜矢子さん)、「気づいたことをいつでも吐き出せるから、ストレスがたまらない」(販売促進部の本間香南子さん)といった声が挙がりました。また、就職活動中にこの制度を知ったというカスタマーサービス部の高橋瑞絵さんは「入社の動機の一つになりました」とも。

 次回は、この制度を成功に導いたヒミツを岩崎社長に伺います。

文/宮本恵理子 写真/編集部

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