席は最大5時間、荷物はすべてキャビネットに収納

 最後に選択するのが「利用時間」。集中席は2時間まで、その他の二つの座席タイプも最大5時間までが上限となっています。ということは、丸1日同じ席にいる、丸1日同じ人と隣同士、ということができないシステムになっているんですね。

 とはいえ、1日の中で何度も移動しなければならないとなると、「あの人、今ドコ?」問題が気になるところ。しかしそこはご安心を。自分のPCから専用サイトで検索すれば、誰がどこにいるか一目で分かるようになっているのです。一人ひとりに携帯電話が付与されているので、電話をすればすぐに捕まえることができるのだそう。

 そういえば、皆さんが使用しているデスク回りはとってもキレイで、雪崩によって大惨事を引き起こすオフィス名物の「書類の山」が見当たりません。

 「荷物はすべて個人に割り当てられたキャビネットに集約して管理しています。必要なものは毎日そこから持ち出して使用するんです。それとは別に、部署で使用するキャビネットも設置していますし、オフィス用品はオフィス中央に集約しているんですよ」(笹山さん)

 これなら荷物も山積することなく、違う席への移動もスムーズにできますね。

個人に割り当てられたキャビネット。この中に入る分しか荷物を置いてはいけないのです。フロアなどの共有スペースに「置きっぱ」で帰るのも厳禁!

 思わず、書類や物にあふれた自分たちの職場を思い出し、取材していた編集部チームは絶句してしまいました。

経営会議も丸見え! 密室ゼロのワンフロア

 さらに驚くべきことに気づいてしまいました。フロア内のミーティングスペースには、完全密室の部屋がないんです! ちょっとしたプレゼンスペースも設置されていますが、間仕切りもなくパッと集まれるようになっています。

ちょっとしたミーティングで利用できる小上がり風のオープンスペース。奥のガラス張りのスペースでは役員の皆さんが会議中。トップの会議も丸分かりです
社内のほぼ中央に位置するプレゼンスペース。こちらも当然間仕切りなし!

 ちなみに、上級執行役員の方たちはもちろん会長や社長にも個室の執務室はなく、社員と同じフロアに席を置いて仕事をしているのだとか。そのため、「用事があるとフラリと社員の横に会長や社長が立っていることもよくあるんですよ」という、一般的な大企業ではなかなか想像できない驚きの光景が見られるそうです。