隣の席に執行役員が座ることも

 立場や役職という垣根を超えた、徹底したフリーアドレスを導入したこのオフィスで働く社員の皆さんは日々どんなこと考えて働いているのでしょう? マーケティング本部の鈴木那月さんに聞いてみました。

担当商品の「Jagabee」と「さつまいもん。黒」を手に歩いていた鈴木那月さん

 「私はいつもコミュニケーション席を利用しています。仕事柄、いろいろな人と話せる席の方が仕事がはかどるんです。ただ、資料をしっかり作りたい時には集中席、商品のパッケージなど資料を広げて仕事をしたい時などはソロ席を使用するなど、日々の細かな業務内容によって使い分けています」(鈴木さん)

 鈴木さん曰く、コミュニケーション席では他部署の人と話せる機会が多く、マーケティング本部で開発中の新商品について、消費者目線の意見を聞くことも多いのだとか。

 「ちなみに、今私が担当している商品は20代から30代の女性がターゲットなので、近くの席にターゲットの年代の女性がいると、ここぞとばかりに質問します。耳の痛い意見をもらうこともありますが、率直な意見として商品にフィードバックすることも多いです」(鈴木さん)

 また、フリーアドレスのオフィスで働くことで、荷物や資料など、必要なものを効率よくピックアップするための段取りを考えるようになったそう。さらにはダーツシステムならではの出来事も。

 「ある日、隣の席になった人から『その文房具かわいいね』と声をかけてもらったら、実は執行役員だったということがありました(笑)。役職者と一般社員の物理的な垣根をなくせるのも、フリーアドレスのメリットだと感じています」(鈴木さん)

 鈴木さんに突撃取材をしている間にも、社長の伊藤秀二さんがコミュニケーション席の横をふらりと歩いていきました……。次回は、この徹底したフリーアドレス制とダーツシステムを導入した背景について伺います!

文/金澤英恵 写真/編集部

カルビー株式会社
1949年創業。「ポテトチップス」「かっぱえびせん」「じゃがりこ」シリアルの「フルグラ」など、老若男女に親しまれるスナック菓子や食品を作り続けるスナック菓子・食品メーカー。2010年に本社を北区赤羽から千代田区丸の内に移転し、ダーツシステムを取り入れたフリーアドレス制を導入するなど、大胆なオフィス改革を敢行した。他にも、サマータイム制度や在宅勤務制度など、新たな働き方の推進にも力を入れている。
URL:http://www.calbee.co.jp/

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