「恋愛勝負休暇」で恋人ができた!

 「こんにちは!」とさわやかな笑顔で登場したのは、可憐な雰囲気が漂う陳寧欣(チン・ネイキン)さん。2016年4月に中途採用で入社し、現在PR部でディレクターを務めています。数ある制度の中で陳さんが「恋愛勝負休暇」を取得した背景には、どんな理由があったのでしょうか。

 「私は中国人で、大学卒業後サニーサイドアップで働くことになったのですが、中国で離れて暮らす両親からは、いい人はいないの? 恋人はできないの? といつも言われていました。多忙な業界であることを伝えていたので、誰か支えてくれる人がいればいいのにと、私のことを心配していたんだと思います」

「恋愛勝負休暇制度」を使って、幸せを自らつかみ取った陳さん。大連にいる恋人のお話になると、自然と顔がほころびます
「恋愛勝負休暇制度」を使って、幸せを自らつかみ取った陳さん。大連にいる恋人のお話になると、自然と顔がほころびます

 両親の気持ちもひしひしと感じつつ、忙しい毎日を送っていた陳さんでしたが、実はその胸には意中の男性が…。ただ、その方は中国の大連で働いており、お互い忙しいのでなかなか会うチャンスが作れなかったそうです。

 「ある日、彼から久しぶりに休みが取れそうだという連絡がありました。この機会を逃したら今度はいつ会えるかわからないと思いまして、思い切って上司に相談し、『恋愛勝負休暇』を使わせていただくことにしたんです」

 上司やチームのメンバーと相談しながら仕事を調整し、「恋愛勝負休暇」を取得した陳さんは中国に帰国。大連で意中の男性と再会を果たします。そして想いを伝えて成就! 現在は日本と中国の遠距離恋愛でお付き合いしているそうです。その結果、仕事にもいい影響が表れているのだとか。

 「今は毎日連絡を取り合って、仕事の悩みを相談したり、その日にあったうれしかったことをお互いにシェアしたりしています。そうした支えてくれる人ができたおかげで、以前より前向きに仕事に取り組めるようになりました。あとは、中国の両親からの毎日のプレッシャーがなくなったので、仕事に集中できるようになりましたね(笑)」

 プライベートが充実しているからこそ仕事も頑張れる。そんな会社の理念に呼応して「恋愛勝負休暇」を使った陳さんは、取ろうかどうか迷っているという同僚に対して、「相手が自分にとって本当に価値のある人だと思うなら、ぜひ勝負してください!」とエールを送ったそうです。