注意するときに実践したい、具体的なテクニック

 前述した2つのポイントを踏まえた上で、注意する時に役立つ具体的な方法をまとめました。注意するのが苦手と思っている方は、ぜひ参考にしてください。

注意するタイミングと効果的な伝え方

 突発的に発生したミスなら、その場で注意が基本。でも、仕事に対する姿勢など、慢性的なことに対して注意するときは上司と相談したほうがよい場合もあります。そのときに上司の了解を得たら注意し、その後の報告も必ず行いましょう。

 実際に注意するときは、相手が理解できるように具体的な観察事実に触れること。ネチネチとではなく、端的に要点だけを話すようにしてください。パワハラと思われないためには感情的にならず、あくまで冷静に話を進めることが大切。また、相手が職場で孤立しないよう、相手の言い分も聞いて自分は協力者であることを伝えましょう。

注意する場所と注意した後の行動も大切です

 注意を人前でしていいのかは迷いがちですが、これは注意する内容次第。職場の風紀を乱すルールに関しては、全員の前で注意します。一方、個人的な問題は2人だけで。誰かに聞かれないよう、隔離された場所を選びましょう。

 そうやって注意したら、後を引かずに普段通り接してください。「もっと成長してほしいから、あえて言わせてもらいました」など、フォローすることもお忘れなく。その後、注意したことが改善されたら、すぐに褒めてあげてください。後輩のモチベーションがグンと上がりますよ。