「6W3H」に加えて覚えておきたい、指示を受ける側の心構え

 上司や先輩からの指示を受けるときは、呼ばれたら笑顔で「ハイッ」と気持ちよく返事をしたいもの。指示の内容をメモしながら遮らずに聞き、疑問点などがあったら指示を聞き終えてから質問してください。また、聞き終えたら復唱し、間違えがないか確認することも大切です。

 そして、前述の「6W3H」にモレがないかをチェック。Excelでチェック表を作り、空いている項目があれば遠慮せずにどんどん質問してください。

上手な指示出しのポイント

◆「6W3H」にのっとって指示を出す
◆指示を出す側もメモを取ること
◆指示を受けるときは、相手の話を遮るのはNG
◆「6W3H」にモレがないか、指示を受ける側も確認を

やる子 「『6W3H』って何かと思えば、そういうことだったんですね。これは覚えやすい! でも、指示する側にも余裕がないと、なかなか実践できなそうですね……」

すずまり姉さん 「そうねぇ。確かにやる子、いっつもバタバタしてるしね。でも、それも中堅どころの宿命よ。みんなが通る道なんだから、ぜひとも精進してくだされ」

ひよ子 「メモは取ってましたけど、復唱ってしたことないかも……。『6W3H』のモレを確認するのも、これからはしっかりやっていきますね!」

すずまり姉さん 「あら、ひよ子ちゃんもよいお返事。いいわね、その意気でこれからも頑張ってちょんまげ。あ~、説明していたら、すっかりおなかが空いちゃった。(店員さんのほうを向いて)すみませ~ん! イカスミスパゲティ、まだ時間かかります?」

 やる子の「結局、イカスミ頼んだんか~い!」というキレのよいツッコミに一瞬、驚き、すぐに笑い出すひよ子。「早く一人前にならなくちゃ」と誓いを新たにしながら、すずまり姉さんの「お歯黒どす」を楽しみに待ち構えるのでした。

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA