疎まれず、頼られる存在になるには?
「マネジャー」「コーチ」「プレーヤー」と、3つの立場を兼任しなければならない中堅どころ。期待されることを見ていて分かるのは、ただ人柄がよくても、仕事ができるだけでもダメということです。仕事ができて、いつの間にか周りの人に好かれる。そんな人になるには、どうしたらよいのでしょうか?
年を重ねても、かわいらしさと謙虚さを持つ人を目指そう
憧れの存在になるためには、次の5つが必要だと私は思っています。
1.いくつになっても感じられるかわいらしさ
2.感謝の気持ち
3.変化に対応できる柔軟性
4.仕事をしながら自分を向上させる気持ち
5.仕事ができても謙虚な態度
ここで言う「かわいらしさ」とは、いわゆる「かわいげ」。ツンケンした態度や嫌みな言動を取らず、かわいげがあって謙虚な人なら、何歳になろうと同僚からも年下からも慕われます。これなら、会社での居心地がよく、楽しく仕事が続けられるはず。皆さんも、仕事のスキルとともにヒューマンスキルを高め、優しく笑顔を絶やさない人になってくださいね。
◆それぞれの立場で、部下・後輩からの期待に応える努力を
◆仕事ができるだけでなく、人間的な魅力も身に付けよう
ひよ子 「この『期待すること』って、すごくよく分かります! 実際に今日も、やる子先輩は相談し難い雰囲気だったし……」
やる子 「うわ、ごめんね、ひよ子ちゃん。そんなつもりはなかったけど、話し掛けづらいと思わせちゃうほどテンパってたかも。実際、私もこの『期待すること』には激しく同意するし」
すずまり姉さん 「そうよ~、やる子。テンパりがちなのは昔からだけど、最近はそんな怖いオーラ出しちゃうなんて……。さては昇進して、調子に乗っちゃってるんじゃないの~?」
やる子 「いやいやいや、調子に乗るなんてそんな!」
すずまり姉さん 「あら、いいじゃない。調子に乗ったって。私なんて、昇進の辞令を受けてからずっと乗りっ放しよ。ノリノリ過ぎて、すずまり困っちゃう」
やる子 「むむ、ここに来て山本リンダを挟むとは……」
ひよ子 「あ、それ知ってます! 年の離れたいとこが懐メロって言いながらカラオケで歌ってました」
すずまり姉さん 「ちょいと。『年の離れた』『懐メロ』は余計だから」
やる子 「さすが天然、後生畏るべし……」
一瞬で場を凍りつかせるひよ子に、大物になりそうな予感を抱くすずまり姉さんとやる子。さぁ、ひよ子の明日はどっちだ!?
文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA