上司・部下間のギャップなし! 互いに納得できる「報・連・相」とは

 社員研修の時、「部下が報・連・相をしてこない」という不満はよく聞かれます。でも、部下や後輩といった立場の方々からの声は、「ちゃんとやってるんですけど」というもの。忙しい上司・先輩にこまごましたことまで報告するのは申し訳ないと遠慮した結果、上と下とでギャップが生まれているんです。

どんな「報・連・相」が欲しいか、前もって伝えておこう

 こうしたズレが生じないようにするには、あなたが「欲しい『報・連・相』リスト」を作ってしまうのが一番! どんなタイミングでどんな内容が欲しいのかを具体的に挙げ、それをもとにチーム内で共有して標準化するんです。これなら、新入メンバーでも「報・連・相」を的確に行える上に、あなたの指導もラクになりますよ。

ギャップを埋める「報・連・相リスト」

 以下でご紹介するのは、「報・連・相リスト」の一例。これをベースとして、あなたが使いやすいようにアレンジしてみてくださいね。

■報告
終了報告 指示した仕事が終わったとき
中間報告 ・ヒヤリハット、ミスやクレームをしたとき
・長期にわたる仕事の途中で、結果の見通しが立ったとき
・帰るとき
・計画通りに進まなくなったとき
・失敗やミスが起きたとき
・自分がクレームを受けたとき
■連絡
仕事 ・共有化すべき情報
会社生活、私生活 ・休暇を取りたいとき
・交通事情などで遅刻するとき
・自分の代わりに対応してもらいたいとき
・自分や家族が病気になったときや、事故に遭ったとき
・生活環境の変化(引っ越し、結婚、出産、介護など)
■相談
仕事 ・仕事の仕方が分からないとき
・複数の案件を抱え、優先順位が分からないとき
・自分では判断ができないとき
・仕事がこなせず、残業が続くとき
職場環境 ・人間関係に悩んだとき
・会社生活にうまく適応できないとき