締め切りに振り回されないためのポイント

◆無茶な締め切りにはその場で相談を
◆締め切りは数字で。曖昧な表現はしないこと
◆「My締め切り日」と「To Doリスト」で締め切りをコントロール
◆余裕あるスケジュールで、いつでも勝負できるように!

ひよ子 「そうそう、つい引き受けちゃうんですよね~。無茶な締め切りだって思っても、何とかできそうかなって」

すずまり姉さん 「あらま、1年前のやる子のようだぁねぇ。自分できちんとスケジュール管理ができていれば、無茶かどうかもしっかり判断できるようになるはずだから、ひよ子ちゃんも頑張って。ハッスル、ハッスル!」

やる子 「ハッスルって、これまた久々に聞きましたよ……。でも、すずまり姉さんの言う通りだと思うよ、ひよ子ちゃん。私も前は振られた仕事をすべて受けるくらいの勢いだったけど、その頃は死相が出てるって言われてたし……」

ひよ子 「死相……。そんな先輩みたいなことには絶対なりたくないから、もう無茶はしません!」

やる子 「絶対って……相変わらずハッキリ言うなぁ。ま、いっか。じゃあ、ひよ子ちゃん、私からもアドバイスすると、手帳でスケジュール管理をするときは透明な付箋を使うと便利だよ。目立つし、下の予定も透けて見えるから。でも、ケチって使い回すと、すぐに剥がれてどこに貼っていたか分からなくなるんだよね~」

すずまり姉さん 「そう言えばあ~た、手帳を開いた途端、たくさんの付箋が紙吹雪のように舞い降りていったこと、あったわね。あの時、使い回すのはやめれと言ったじゃない……」

ひよ子 「そんな先輩みたいなこと、絶対しませんから。フフッ」

やる子 「うっ、また『絶対』って言われた……」

 色とりどりの付箋がハラハラと舞い、慌てて拾おうともがくやる子の姿を想像し、楽しそうに笑うひよ子。アドバイスを贈ったすずまり姉さんと、仕事を手伝ってくれたやる子に感謝を伝えつつ、再び業務にまい進するのでした。

文/石川由紀子 キャラクターイラスト/小迎裕美子 写真/PIXTA