アドバイスを求められているのかどうかを判断して

 そこで、得意になって話しているのを優しく見守ってあげてほしいな、と思います。「なんで、こんなにお金使うの~!」と叫んでしまったことには、深く掘り返さず軽く謝罪をする程度でいいでしょう。「私は節約にハマっているから、びっくりしちゃって」などと理由も添えれば、納得してくれるはず。

 例えば貴女が彼の私的なパートナーであれば、お金の使い方について話し合うのがスジ。将来、結婚の約束をしていたら、お金に対する認識の擦り合わせは必要です。でも、そうではない会社の同僚なら放っておくのが得策。この連載の中で何度も申し上げていますが、「たとえ会社の同僚であっても他人は他人。自分とは関係ない」ということを頭の中に入れておきましょう。

 ただし、彼から「こんなにお金を使うのはおかしいかな?」と尋ねられたとしたら、話は別です。そこはアドバイスを求めていますから、「そんなにお金使うのは、あまり一般的ではない気がするね」と答えるのは間違っていません。ましてや同僚ですから、だいたいの収入もわかっていますし。相談されていないなら、「へー、すごいね」くらいで留めておくのが大人のオンナの処し方かも。だって、彼には貴女に言っていない不労所得や信託財産があるのかもしれませんしね。

男女でこんなに違う、モノに対する考え方の違い

 ここからは、男女でモノに対する考え方の例を挙げてみましょう。たとえば、下着。女性は上下でおそろいというのは当たり前でしょうが、その辺の事情を男性はよく分かりません。「パンツなんて穴が開いてなければ、何でもいい」という猛者の方が多いはず。

 また、女性はバッグをいくつも持っていますよね。「似たような形に色なのに、なんでいっぱいあるの?」と普通の男性は思っていることも。もちろん女性にとっては、その違いは明瞭。さらに黒のパンプスでも、ヒールの高さが違えば、用途も違う。トゥの形で合わせられるファッションも異なる。行く場所に合わせて靴を変えるというのも、決して不思議ではありませんよね。

 でも、ファッションに関心がない男性が女性のシューズクローゼットを見たときに、「同じ靴がズラリと並んでいる」と思われても仕方ないのです。ただ、靴マニアは男性にも多いので、これはお互い様でしょうか。