数年ブランクがあって、復帰できるかどうかは「自分次第」

 私自身は、20年近い専業主婦生活を経て、7年前に仕事に復帰しました。実はうち(日本コカ・コーラ)の人事部長も8年のブランクがあるんです。あるIT企業の人事部長も同じ8年のブランクがあると聞きました。

 ブランクがあったとしても、復帰したときにバリバリと働けるかどうかは、「自分次第」。仮に専業主婦になって仕事をしていない時期があったとしても、どんなマインドを持ってどのように日々行動するかで、その人のキャリアは変わります。

専業主婦の期間を生かせるかどうかは「自分次第」です

 専業主婦だった人が、仮に今復帰するとしたら、おすすめは「成長産業」です。観光業などの成長産業なら、人手不足で仕事が見つかる可能性が大きいですから。成長している分野に行けば、一緒に働く人はこれからも増えていきますし、業界の拡大とともに、自分自身も成長できます。

 今の20代、30代の女性は、「今後どうしていったらよいのか」とモヤモヤを抱えている人が多いと聞きます。おそらくみんな、「間違いたくない、よい決断をしたい」という思いがあるのでしょう。「正しい答え」はありませんが、「自分に合っている答え」は必ずあります。「自分に合っている答え」を見つけましょう。

 そのために自分の限界を知ることはとても大事です。日本では、みんな同じように大学に入って、就職活動をして、大学を卒業したらみんな就職します。同じくらいの年齢で結婚して、出産する――そうやって横一線で並んでいると、少しでも外れることに不安を覚えると思います。でも、自分の限界は自分が一番よく知っているはず。周囲を見て「あの人は、仕事も育児も両立しているのに、私は……」なんて気にしなくていい。自分に合っている答えを見つけることは、誰でもない自分自身です。目の前にある小さなことから、ぜひトライしてみてください。そうすれば、人生は必ず切り開けると思います。

文/西山美紀 写真/鈴木愛子

プロフィール
薄井シンシア
薄井シンシア(うすい・しんしあ)さん
日本コカ・コーラ「東京2020オリンピックホスピタリティ」責任者。1959年、フィリピンの華僑の家に生まれる。東京外国語大学卒業後、日本人と結婚。広告代理店で2年間勤務。外務省勤務の夫と娘と5か国で20年暮らす。タイで、娘の通う学校の給食のおばちゃんから仕事再開。帰国後、会員制クラブ電話受付アルバイトを経てANAインターコンチネンタルホテル東京では営業開発担当副支配人に。ボランティアとして、ニューヨーク大学プロフェッショナル教育東京のプログラムの企画や運営支援、Warisワークアゲイン戦略顧問を務める。著書は「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」