専業主婦を巡る印象的な出来事、価値観は

 専業主婦や働き方を巡って、皆さんの周りで起きた印象的な出来事や、皆さん自身が言いたいこと、考えていること、議論したいことなどを具体的に教えてもらいました。

【意外と働きたい人が多い】

私の母はずっと専業主婦だったが、それは父が望んでいたことだった。父が亡くなるとすぐに働きに出始めたことは印象的だった(34歳、製造、技術職、独身、会社員・一般職)

何十年と生活に困らない状態で専業主婦をしていた人が部下となり、「(その人の)周りの人も多かれ少なかれ『自立したい』とずっと思っている」と聞き、自分の中で価値観がひっくり返ったことがあった(34歳、建設、総務、独身、会社員・一般職)

女性の社会進出は進んできていると思うが、家事育児に対する男性の意識が変わっておらず、結局ワーママに負担が集中しがち。専業主婦の人も、ほんとは男女半々で家事育児を負担できれば、働きたいのではないかな?(38歳、情報通信・IT、SE、会社員・一般職)

【社会のあり方や雰囲気に疑問アリ】

今の世の中では、人手不足、一億総活躍社会などと言われて専業主婦でいると肩身が狭い感じがします(42歳、小売、販売、既婚、パート・アルバイト)

今の働き方改革では女性活躍を推進しているけど、反面「女性は結婚し、出産することが当たり前」と言われている気がして、単身者も「専業主婦と同じように」肩身が狭い(32歳、運輸、事業統括、独身、会社員・一般職)

何もかもを実現するのはムリ。ちゃんとした仕事に就けと言われて育てられたのに、大人になってから、結婚しろ、子どもも産めと言ってくる親と関係が悪くなった(35歳、製造、技術職、独身、会社員・一般職)

共働きでも専業主婦でも、どちらの選択をしても尊重されるようになればいいのにと思います。専業主婦が多かった時代は共働きが珍しい生き方であるかのように扱われ、今は共働きが当たり前の時代に変わり、私の友人の専業主婦は専業主婦でいることに後ろめたさを感じると言います。また女性だけでなく、もっと男性が専業主夫になってもいいのではないかと思います。窮屈な環境を変えたいです(41歳、建設、経理、既婚、会社員・一般職)

どんな生き方も尊重したい。「肩身が狭い」社会を変えたい (C)PIXTA
どんな生き方も尊重したい。「肩身が狭い」社会を変えたい (C)PIXTA