将来の生活に漠然とした不安を抱いている人も少なくないはず。ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんは「すべて自分で準備する必要はない」と言います。今回は、お金について考えるべき「順番」をご紹介します。

漠然と不安を抱く前に……

 先日、あるテレビ番組で「“先行き不安病”を斬る! わが家のマネー防衛」という特集が組まれていました。(今の)生活不安と、老後の年金不安のために、家計不安解消に動き出した人たちが増えている、という内容でした。番組では、家計の足しにと投資を始めた節約主婦や、リタイア後によい商品はないかと金融機関巡りをする60代後半の男性、iDeCo(個人型確定拠出年金)セミナーに参加する若い女性などが紹介されていました。

お金について勉強するなら、知るべき「順番」も押さえましょう (C)PIXTA

 このように、今の生活や将来の生活に対して不安を持つ人は多いと思います。けれど、「不安」だからといって、金融機関のセールストークにのって手数料の高い金融商品を購入してしまったり、無理に入らなくてもよい保険に加入してしまったりしていては、金融資産をふやすどころか、減らすことにもなりかねません。

 具体的な行動の前に、次の2つのことを意識してください。

その1:「モデル」や「一般論」に惑わされない

 一つ目は、モデル数値や一般論に惑わされないということです。「老後資金は3000万円必要」といった数字を目にすることがあります。でも、それってみんなに当てはまるのでしょうか。「夫婦と子ども二人」といったモデルを使って、この金額が必要というケースも同様です。

 お金に関しては一般論や平均値は当てはまりません。あなたと友人とでは、収入や支出、資産や負債が全く違います。シングルの人もいれば、既婚の人もいる。子どもがいる人もいれば、いない人もいる。いまやライフスタイルは多様化していますし、背景にある金融資産や固定資産、負債なども考慮する必要があるでしょう。

 テレビや雑誌で示される金額を見て、不安になる必要はないのです。