年に1度、お金の健康チェックをするのにおすすめだというのが、わが家の「損益計算書」を作ること。ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんに、具体的な作り方をレクチャーしていただきます。

 前回のコラム「1年に1回「記録するだけ」でお金が育つ?」で、年に1度、損益計算書とバランスシートを作ると、お金に対する意識が格段に変わる、というお話をしました。今回は、損益計算書の具体的な作り方を紹介していきたいと思います。

節約しているはずなのに、どうしてお金が貯まらないんだろう?(C)PIXTA

自分用の「損益計算書」で分かること

 損益計算書とは、税込年収から社会保険料と税金を引いた「手取り年収」を算出し、そこから支出を引いて、手元に残ったお金がいくらかを表すものです。これを作ると、1年間にどれくらい貯められているかが分かります。

 今回は、例として年収450万円のAさん(仮名/35歳・会社員)の損益計算書を作ってみます。Aさんは週末に山歩きをしたり、友人と温泉に行ったりするのが好きな女性です。

 損益計算書は、大きく「収入」「支出」「収支」の三つの項目でできています。この三つを、順番に確認し、記入していきます。

損益計算書の基本的なフォーマット。上から、「収入」から「税金・社会保険料」を差し引いた「手取り収入」と「支出」となり、手取り収入から支出を引いて「収支」を計算します

その1:収入を確認しよう

 1年間の収入は、年末か年初に勤務先から受け取る「源泉徴収票」を見ると分かります。「支払金額」の欄に記載されているのが、会社が皆さんに支払った金額=年収です。Aさんの場合は、ここに450万円と記入します。

その2:税金・社会保険料を確認しよう

 この年収は税込の年収ですから「手取り年収」を知るには、税金や社会保険料を差し引く必要があります。そこで、「源泉徴収票」で1年間に支払った所得税と社会保険料を確認します。

 1年間に支払った所得税は「源泉徴収税額」に記載されています。そして、「社会保険料等の金額」という欄に記載されているのが、給与から天引きされて1年間に支払った厚生年金保険、健康保険、雇用保険などの社会保険料の総額です。

 ただし、この源泉徴収票には「住民税」が記載されていません。そこで、住民税については毎月もらう「給与明細」で確認をしましょう。「源泉徴収税額」+「社会保険料等の金額」+「住民税」を合計した金額を「税金・社会保険料」に記載します。

 税込の年収から「税金・社会保険料」を差し引いたものが手取り収入になります。まずはこの手取り収入、つまり自分の手元にいくらは入ってくるのかを知りましょう! Aさんの場合、税込年収450万円から、税金・社会保険料の合計額114万7100円を引いて、手取り年収は335万2900円ということになります。