(3)たくさんの会社に投資するので、リスクを抑えられる

 投資信託は、運用の専門家が、投資信託という「器」に株式や債券などを入れた「詰め合わせ(パッケージ)」だとイメージしてください。

 例えば、日本企業の株式に投資する投資信託を一つ買うと、そこに入っている数十社、あるいは数百社の株にまとめて投資することができます。さらに、先進国の株式に幅広く投資をする投資信託を購入すれば、アップルやマイクロソフト、ネスレといった世界的に有名な企業にも自分のお金が投資されることになるのです。

 このように、投資信託はたくさんの会社の株にまとめて投資をするパッケージ商品なので、仮に投資している会社のうち、一つの会社の株価が大きく下落したとしても、投資したお金がゼロになる心配がありません。一つの会社の株に投資をするのに比べると値動きの振れ幅が小さくなり、リスクを抑えることができるわけです。

投資信託は「詰め合わせ(パッケージ)」商品
投資信託は「詰め合わせ(パッケージ)」商品

 投資を始めるには、まずは世界の株にまとめて投資をする、そして、ゆったりと世界の経済成長の波に乗っていく、という姿勢が基本になります。その意味では、少ない金額から、日本を含めた世界のさまざまな企業の株にまとめて投資ができるツールとして、投資信託はとても便利な商品だといえます。