購入後どうなったのか? 「月次レポート」をチェック

 投信を保有した後、月に1回(あるいは週に1回)、運用状況についてまとめたレポートがメールで送られてきたり、販売会社や運用会社のホームページに公開されたりします。「マンスリーレポート(月次レポート)」「月次運用報告書」など、呼び方は会社によってさまざまですが、どんな会社に投資しているのかといった具体的な内容を知ることができるので、購入後の投資信託がどのように運用され、結果はどうなったのか、月次レポートでチェックしてください。レポート自体は購入前でも見ることができます。

運用報告会に出席すると面白い!

 投信の保有者(受益者)になると、半年あるいは年に1回、決算期ごとに送付される(もしくはウェブでダウンロードする)のが「交付運用報告書」です。

 こちらは投信の決算に伴って、その期の運用成績や投資家が負担した手数料などを報告してくれるものです。実際に保有している投信がどのような成績を収めたのか、運用担当者はこの期に何を考えて、どのように行動したのかを確認しましょう。

 投信を選ぶときはもちろんですが、その後も投信は継続的にウオッチする必要があります。基準価額に毎日振り回される必要はありませんが、選ぶときに「お付き合いしよう」と決めた以上、「相手が本当にいい投信だったのか」「態度(投資方針や中身)が変わっていないか」などを決算のときに確認しましょう。

 もし、購入時と変わっていなければそのまま保有。逆に、投資したときと商品や運用体制等が変わってしまった場合には解約も視野に入れましょう。前述の、投信を直接販売している会社の中には、運用報告会を実施している会社もあります。投資先の経営者の話や運用担当者の説明を直接聞ける機会ですので、運用報告会を実施している場合には、参加して聞くことができれば、ベターです。販売会社を通して投信を販売している場合でも、例えばネット証券のホームページで運用会社の運用担当者が動画などで運用報告を行うものもあります。

 その他、「この投信の手数料や成績は同タイプの中でどれくらいの水準だろう?」というように、横断的に投信のことを知りたいときには、投信の評価サイトなどを活用する方法もあります。代表的なものに「モーニングスター」や「投信まとなび」などがあります。ぜひ参考にしてみてください。

【参考リンク】
モーニングスター
投信まとなび

文/竹川美奈子 写真/PIXTA