起業家の奥田浩美さんが提案する、「会社を辞めないという選択」。会社に所属しているほうが、様々な人とつながりやすく、より大きく社会を変えられる可能性を秘めていると奥田さんは言います。あなたの強みを会社で生かすには? 会社を“使って”自分の夢をかなえるには? 書籍『会社を辞めないという選択―会社員として戦略的に生きていく』の中から、明日からすぐに仕事が好きになれる働き方を提案します。

前回の記事はこちら→入社初日を思い出せ―会社で自分の強みを活かすために

あなたは世の中から必要とされていますか?

 前回までの記事を読んで、あなたの会社を見る目が変わったところで、もう一つお話ししておきたいことがあります。会社は個人にとって、ある意味では一つの社会であるとも言えます。と同時に、会社だけが社会ではありません。

 考えてもみてください。日本には386万社(*)の企業が存在していて、あなたの勤める会社はその中の1社。一歩会社を出てしまえば、外に広がっている社会はそんなにも大きいのです。一方で、たとえ従業員数が数万人規模の会社であっても、日本の全企業の中ではほんの点みたいなものです。ましてやその中の一部署といえばもっと小さくて、世の中の誰も関心を持たないかもしれません。

奥田浩美(おくだ・ひろみ)さん
インド国立ボンベイ大学(現州立ムンバイ大学)大学院社会福祉課程修了後、1989年に国際会議の企画運営会社に入社。1991年、ITに特化したイベントサポート事業を設立。2001年にウィズグループ、2013年にたからのやまを設立。2014年より、情報処理推進機構(IPA)の未踏IT人材発掘・育成事業の審査委員を務め、若い世代の新たなチャレンジを支援している。これまでに携わったITイベントの数は300以上。数億円規模のイベントをいくつも成功に導いている

 それなら、その部署に関心を持っているあなたが、この部署はどうあるべきか、自分はそのために何ができるのかを考えなければ、あなたがそこにいる意味は消えていってしまいます。

 今まで会社が存続してきたということは、その事業が世の中に必要とされてきたからに他なりません。だからあなた自身もまた、そこで世の中に必要とされる仕事をしているかどうかを考えてみることが大切だと思うのです。

*2012年2月時点の中小企業庁集計、経済産業省2013年12月発表の速報値データによる