出資者感覚を持とう

 出資者感覚を持ち、何年後にどれだけの利益を上げられるかが説明できれば、会社の中でも新たなビジネスの提案を行ったり、実際に新しいビジネスを興したりするきっかけを作れます。

 今いる会社の上司や、経営陣を説得するための材料にするのもいいでしょう。それだけでなく、今はいろいろな協業も進んでいるので、社外の関係者に連携のプレゼンテーションをする方法だってあります。

 もしあなたのアイディアが通らなくても、心折れる必要はありません。自分からアイディアを練り、実行に向けてプレゼンテーションをするというその姿勢に目を向けてくれる人が必ずいて、別の形でチャンスにつながることも十分あり得ます。そもそも私の周囲の起業家を見ても、100回以上のプレゼンテーションの中から現在の事業を見いだしたという人も少なくありません。

 大事なことは、人を巻き込む力です。あなたが考える新たなアイディアの実現のために、集まっているみんなのモチベーションを上げていけるかどうかが鍵になります。これは、あなた自身が手掛ける小さなビジネスであろうと、会社全体で社運を懸けて挑む大事業であろうと同じことです。

<次回に続きます>

文/成田真理 写真/PIXTA

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『会社を辞めないという選択―会社員として戦略的に生きていく』

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