起業家の奥田浩美さんが提案する、「会社を辞めないという選択」。会社に所属しているほうが、様々な人とつながりやすく、より大きく社会を変えられる可能性を秘めていると奥田さんは言います。あなたの強みを会社で生かすには? 会社を“使って”自分の夢をかなえるには? 書籍『会社を辞めないという選択―会社員として戦略的に生きていく』の中から、明日からすぐに仕事が好きになれる働き方を提案します。

どんな仕事も必ず何かの役に立っている

(C)PIXTA
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 前回「見るべきは社内のライバルよりも会社のビジョン」であるというお話をしましたが、「会社のビジョンを見つめて社会に影響を与えられるなんてかっこいいことを言っても、日々の仕事はそんなにかっこいいことばかりじゃない」、そんな言い分もあるかと思います。

 確かに会社員は、社内のどこで仕事をするのかを自分ですべて選べるわけではありません。配属された部署によっては、何のためにやるのかがわからない単純作業や、みんながやりたがらない手間のかかる仕事を引き受けなければならないこともあるでしょう。

 たとえそうだとしても、どんな仕事も会社の事業にとって、あるいは社会の誰かにとって、必ず何かの役に立っているはずです。

 「自分の仕事は、あの人たちの役に立っている。もっと役に立つようにするには、この仕事のこういう点を極めていこう」。そんなふうに、目の前の仕事に社会的意味を見つけていくのです。社会的意味があれば、必ず社会に影響を与えることにつながっていきますから。