自分に足りないものが何かを把握していますか?

 周りの人は自分のことをよく見ていて、いろいろなことに気づいています。ですから、自分で自己分析をするよりも、周りの人に言ってもらってそれを受け入れるほうが、効率がいいと思うのです。

 あなた自身が、自分には何かが足りないと感じたときには、「10人インタビュー」を実施してみることをお勧めします。別に難しいことではありません。社内でいつも一緒に仕事をしている身近な人10人に「私に足りないところはどこですか。これから何を足せば仕事に活かせますか」と聞いてみるだけです。

 このとき、注意点が一つあります。けっして「私の欠点はどこですか」とは質問しないこと。面と向かって自分の欠点を指摘してくれと言われても、相手はただただ言いにくいはず。でも「仕事の質をもっと上げるために、何が足りないのかを教えてください」とお願いされれば、たいていの人は嫌な気はしません。それどころか、できるだけこの人のために真剣に考えようと思ってくれるでしょう。

 このようにして、周りの人からたくさんの知恵を集める。それがあなたにとっては足りない70%を補って余りある大きなプラスになるはずです。

<次回に続きます>

文/成田真理 写真/PIXTA

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