上級者の「ロールモデルポートフォリオ」の作り方とは

 この円グラフを作成する過程で、一人ひとりの欠点に覆われた長所が見えてくることが重要なのです。中には、ここまで分析してみても「どうしてもこの人からは1%ももらいたくない」というケースも出てきます。それはそれで仕方のないことです。何から何まで、すべてが自分とは合わないという人も、世の中にはいるからです。きちんと分析してそういう結論が出たのであれば、それも一歩前進だと思います。苦手は苦手として、その感情を言語化して認識できていればいいのです。

 最後に、上級編もお教えしましょう。その苦手な人の立場になったつもりで、ロールモデルポートフォリオを作ってみるのです。さて、はたしてそこにあなたは登場するでしょうか。登場しないとすれば、お互い様かもしれません。そう考えると人間というのは面白いと思いませんか?

<次回に続きます>

文/成田真理 写真/PIXTA


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