組織に溶け込めるタイミングも人それぞれ

 共創社会と、そこで繰り広げられる共感的アプローチとは、まさに進化した組織の姿なのです。あなたもまた、チームのリーダーとして、今の時代にふさわしい進化形の表現や振る舞いを求められています。

 そうは言いながら、どのようなアプローチをしても互いに共感を得られない人もまれにはいます。自分の価値観を頑として変えようとしない人や、そもそも人とのコミュニケーションを避けようとする人などもいるからです。そのときはその人をそっと置いていこうと判断するのも、チームを動かすということの一環です。チームのメンバーが例えば10人いるからといって、10人全員で合体する必要はありません。

 ただし、その場合は「その人を置いていく」という見せ方ではなく、「その瞬間に共感がないから置いていくけれども、後からでも合流OK!」という姿勢をしっかり見せるべきです。人により、共感を得るタイミングが違ったりもするものです。そういうふうに、人によって溶け込むスピードが異なることを把握するのもリーダーの大切な役目です。

<次回に続きます>

文/成田真理 写真/PIXTA


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