今はお金にならないことでもやってみる
企業というものは当然、先行投資なども含めて、単年度ですべて収益が上がるわけではないという発想がずっとありましたが、私は個人においてもそういう発想を持つ時代がきていると思うのです。
私がプライベートで定期的に開催しているサロンやスタートアップ系の無料勉強会などはまさにそうで、自分の企画力やネットワークの力を生かして“仕事”という位置づけではなく力を注いでいます。しかし、ときおりそれが縁で、数年後に大規模なイベントの依頼や共同製品開発の依頼が来るなど、仕事に結びつくこともあるのです。だから、お金になるかならないかはともかく、やりたいことが見えてきたらまず動いてみることです。
こんな話をしていると、よく「先が見えないことをやっていて不安は感じませんか?」という質問をされます。それこそ、今まで何百回となく受けてきた質問です。私は、不安や怖いことはないと思っています。会社に何かあればすぐに察知できるよう、いつもアンテナを張りつづけているからです。それに、たくさんの選択肢を持っているので、もし危機感を抱けばすぐにでも打つ手を考えることができます。
<次回に続きます>
文/成田真理 写真/PIXTA
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