海外で活躍したい人へ、3名からのアドバイス

 「私自身、常に自信を持てずにいますが、きっとそれよりも好奇心のほうが上回っているのだと思います。また、海外に行って感じたのは、上手な自己アピールの必要性。謙遜しすぎると海外では振り向いてももらえないので、できなくても『やってみたい』と手を挙げることが重要だと思います」(山田さん)

 「仕事の上でもそうですが、子どもに色々なカルチャーを体験させられたことも大きかったです。家族の説得は大変でしたが(笑)、長い人生で見ればたかだか数年間。後から振り返って楽しかったと思えるように、今の自分を10年後に振り返った時どう思うか、想像しながらキャリアプランを立ててみてください」(服部さん)

 「日本人の皆さんは、品質に対してとても理解が深い。クオリティの高いサービスを熟知し、それを提供できる能力もあるのです。でもその一方で、完璧さを追求しても叶わないこともあれば、求められていないこともある。そんな状況に置かれた時、リスクをとって進むことを恐れないで欲しいです」(ヘーゼルトンさん)

 まさに「金言」満載だった本講演。「海外で活躍するなんて見果てぬ夢……」などと最初から諦めてしまいがちですが、3人の女性はいずれもリスクを恐れることなく前向きにチャレンジすることで、その夢を実現させていました。ぜひこれらのアドバイスを参考に、楽しみながらキャリアプランを練ってみてください。

文/小泉なつみ 写真/竹井俊晴