四季を感じる生活を! LOCOガールに優しい制度と環境

 松村さんは生まれも育ちも大阪で1年前に移住してきたIターン組。現在は地域おこし協力隊として活動中です。週1回くらいは温泉に行くほどで、星空を眺めながら露天風呂に入るのが何よりの癒しだそう。

 資源が豊かな鹿角では湧き水が商店街の真ん中など至る所にあり、地元の人はみな大きなボトルを持って汲みに行き、生活水にしているとか。飲み水にもなるそうで、都会では考えられないほど。

 また猫を飼っている松村さん、なんと猫を土の上で散歩させているとのこと。猫はとても敏感なので、大阪ではできなかったけれど、自然の中を歩いて猫も癒されているはずと嬉しそうに語っていました。

 そして何よりの魅力は四季の豊かさ。豪雪地帯ではあるけれど、雪に覆われる冬があるからこそ春に花が咲いたり、秋に紅葉して街中が黄色に色づく様子はまさに「見て感じる」季節だそうです。

 この他にも、ご主人のUターンをきっかけに移住した女性、実家の温泉宿を継ぐために鹿角市へUターンした女性、東京の医療系の仕事をしていたけれど、現在は鹿角に移住して果樹栽培で新規就農しているJターン組の女性などが紹介されました。

 鹿角市はこのような農業未経験の人たちにもプロの技を教えてくれる地域の達人が多く、今話題になっている農業女子にも手厚い支援をしています。

 子どもが生まれる前から高校生になるまで相談ができるサポート制度や、妊婦さんの定期健診以外の精神的なケアやプレママのためのサークルが開かれるなど子育て支援にも積極的な鹿角市、都会では問題になっている待機児童もゼロと、子育てする女性も就業しやすい環境です。

 移住の際は引っ越し費用の一部を負担してくれたり、空き家を借りたり購入する際の改修費用も一部負担してくれたりと移住に対する支援制度も充実しています。今回登壇してくれた坂本さんもタイ古式マッサージ店を開業するにあたって商店街の空き店舗を活用する制度を活用して開業したそうです。

 日経WOMANではLOCOハンツアーと称して、8月20、21日に鹿角市の魅力を探るツアーに参加してくれるモニターを募集中。ぜひこの機会に鹿角を訪れてみてはいかがでしょうか?

文/真貝友香 写真/木村輝