自分らしく輝く、すべてのワーキングウーマンのためのイベント「WOMAN EXPO TOKYO 2016」が、5月21日、22日に東京ミッドタウン(東京・六本木)で開催されました。その模様をレポートしていくこの企画、今回は、カルビー会長兼CEOの松本晃さんの興味深い講演を紹介します。

厳しさと温かさを兼ね備えた会社を目指して

カルビー会長兼CEOの松本晃さん

 「WOMAN EXPO TOKYO 2016」と併催された有料セミナー「日経WOMAN Networkingフォーラム」の「プレミア・トラック」枠では、「ミスター・ダイバーシティ」と呼ばれるカルビー代表取締役会長兼CEOの松本晃さんが「日本人、男、シニア、有名大学卒……そんな人たちだけでやっていけますか?」と題して講演を行いました。

 各界の第一線で活躍中の講師陣がノウハウをレクチャーする「プレミア・トラック」には、現在リーダーとして活躍したい女性たちが集結しました。

 カルビーは現在、世界10数カ国で事業を展開しています。松本さんは、その中でも最も規模の大きな北米の会社の社長に、日本人女性の就任させました。

 「大きい組織のトップを女性にしないと、後が続きません。日本はダイバーシティと働き方改革が諸外国より非常に遅れている。私は政治家ではないので国は変えられないが、カルビーだけは変えようと実行してきました」と松本さんは話します。

 では、なぜ改革しなくてはいけないのでしょう?

 「成果を出すためです。会社の存続のために、会社を強くして成果を出さなければならない。そのために改革が必要なのです」

 松本さんは、1972年に伊藤忠商事に入社しました。その後、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人の社長を15年間勤めた後、カルビーのトップに就任。

 「カルビーは温かいが甘い会社だった。これを厳しくも温かい会社に変えなくては生き残れない、と思いました」

 「厳しさ」とは成果主義、「温かさ」とは社員が成果を出せる環境と制度を整えること。そのために、松本さんは古い仕組みと企業文化を変え、ダイバーシティと働き方改革を推進しました。

 満席になった会場では、来場者が細かにメモをとったり大きくうなずいたりして、松本さんの話に集中しています。