5月21日(土)・22日(日)に開催された「WOMAN EXPO TOKYO 2016」。22日に行われた講演「転職を経て、自分らしく働く 20代~30代のキャリアの築き方」では、転職を経てキャリアを積んで輝いている女性お二人を招いてのトークセッションを行いました。新しい仕事へチャレンジするときの悩みの乗り越え方、キャリアの築き方についてのヒントが満載です。

 今回お話を聞くのは、転職を経てキャリアを築き、輝いている二人の女性。アパレルブランドを経営する毛見純子(けみじゅんこ)さんと、メタップス広報の鈴木聡子(すずきさとこ)さんです。

 毛見さんは、ストレッチ素材で楽なのに華やかと人気のキャリア女性向けアパレルブランド「kay me」の創業者で、デザイナーでもあります。ベネッセコーポレーションで営業とマーケティングに従事した後、20代後半でコンサルティング会社2社を経験し、2007年にマーケティングに関するコンサルティング会社を起業。その後、2011年にkay meを立ち上げました。

 鈴木さんは、新卒で入社した大手サービス業や大手不動産の企業、広告代理店など4社で法人・企画営業を経験。29歳の現在までで、実に5回転職しています。現在は、スマホアプリの開発会社をマーケティング支援する会社であるメタップスで、広報とコーポレートアライアンス業務に携わっています。今までの経験を生かした著書として「スーパー広報直伝! ビジネスで成功する手みやげ術」(講談社)も。

――数々の転職を経てきたお二人ですが、転職を決める際に大切にしてきたこと、あるいは転職のきっかけは何だったのでしょうか?

毛見 「私は転職が必然でした。母方が呉服屋で、祖母が商売を切り盛りしている姿を見て、私も将来そうなりたいと思ったんです。でも人生は長くない。30歳をめどに会社をつくると決め、そこから逆算して計画しました。

 まずは“物を売る力”をつけるため、営業職にこだわって就職。次のコンサルティング会社では、経営状態を客観的に把握できる能力などを得ようと経験を積みました。そうやって働きながら、自分に足りないと思った要素を埋めていこうというのが転職の理由です」

鈴木 「私は、一瞬一瞬を一生懸命生きていくタイプ。私、そもそも働くことがすごく好きなんです。学生時代にアルバイトしていたときから、人の役に立てること、自分がスキルアップできることが仕事の喜びだと思っていました。

 次の職が決まっていない時期は『なんでも良いから働きたい』と思っていたくらいです。それが私のキャリアのスタートです。そして、自分が任された仕事をきちんとやり、成果を出すことを大切にしてきました。そのためには『教えて!』と、周りを巻き込んできました」