「ワークライフバランス度」1位は日本生命保険

 部門別の最後に表彰されたのは年間総労働時間や有給休暇取得率、男女社員の育休取得率などを評価する「ワークライフバランス度」で1位となった日本生命保険。6万3000人の社員が在籍する同社では、2016年に1カ月の残業が80時間を超えた社員は1人もいなかったという。

 登壇した、執行役員で人材開発部長の細郷和幸氏は「当社は社員の9割が女性だが、ワークライフバランスの推進は女性だけでなく、全職員の活力を引き出すことにつながってきた。2013年度からは4年連続で男性育休取得率100%を達成しており、取得した男性からは『業務効率化への意識や会社への帰属意識が高まった』という声が上がっている。今年は役員も自ら手を挙げており、全社を挙げてワークライフバランスの推進に取り組んでいく」と話した。

日本生命保険執行役員で人材開発部長の細郷和幸氏

いちばん人を考える会社を目指す第一生命保険が総合1位に

 初の総合1位に輝いたのは第一生命保険で、2016年総合3位から2つ順位を上げての受賞となった。社員約5万6000人のうち9割を女性が占める同社では、社員の意識・風土改革、女性の能力開発、女性リーダー育成、ワークライフバランスと全方位に目配りした施策に取り組み、管理職登用度など4指標のスコアがまんべんなく高く、総合スコアで初のトップとなった。

 表彰式に登壇した第一生命保険会長の渡邉光一郎氏は「この賞の重みをかみしめている。全社をあげて女性活躍を推進し、経営の成長戦略に皆が参画し努力してくれた成果が認められたのだと感じている。皆でこの喜びを分かち合いたい」と笑顔を見せた。続いて同社が取り組んでいる、ダイバーシティ&インクルージョンの推進についてプレゼンテーションが行われた。

 プレゼンテーションでは、最初に同社のビジョン「いちばん、人を考える会社になる」を紹介。自己実現しながら仲間のことを考えて行動し、顧客をはじめステークホルダーの声に耳を傾けて経営課題を解決するなど、グローバルな視点で未来に向けて進む同社の姿勢が示された。

第一生命保険会長の渡邉光一郎氏

 「トップダウンが強すぎると北風のようになってしまうから、トップダウンとボトムアップのバランスが大切。トップダウンとボトムアップの両輪として、役員による女性リーダー育成の直接関与の強化、意識風土改革に向けた取り組みなどさまざまな施策を実施してきた。私も社長時代に“社長塾”を開いて経営とは何かを分かってもらうための研修を行っていた。そうした取り組みが実を結び、2017年4月時点で女性管理職は873名となり女性管理職比率は24.2%となった。2018年4月には女性管理職比率25%を目標に、スピード感を持った育成に取り組んでいく」と説明した。

 最後は「ダイバーシティの概念を経営の成長戦略にどう組み込むのか、多様な個性をどう生かしていくか――それによって変革・イノベーションに対応できる。他社でも素晴らしい取り組みを行っているので、グローバルダイバーシティを進めるに当たって、お互いをリスペクトし合い、お互いに学び合い、そして共に成長していきたい」と結んだ。