「そんなことはありません。30代後半~40代限定の求人もあります」と藤井さん。年齢によって社会から期待されるスキルは変化。年齢が上がるにつれて、リーダーシップや柔軟性といったヒューマンスキルが求められるようになるといいます。大切なのは「自分自身がしっくりくるタイミングを見計らうこと」と強調しました。

 また、「何をしたいのか分からず、転職への一歩が踏み出せない」という人に対してはこうアドバイスします。

 「何をしたいのか分からない理由は、世の中のことをよく知らず、選択肢が限られているから。『情報』『実績と評判』『人生プラン』の3つを意識してみてください」

何をしたいのか分からない人はこの3つを意識することから始めてみて
何をしたいのか分からない人はこの3つを意識することから始めてみて

 「情報」は正しい情報収集を幅広く行うということ。「なんとなく金融はイヤ」ではなく、業界動向や職種、目指す企業のビジネスモデルなどについてきちんと知ることで、自分が本当にどうしたいのか決めることができます。自力で集められる情報には限りがあるので、転職エージェントを活用するのもポイントだといいます。

 「実績と評判」は、未経験可の求人でも必ず見られるもの。自己評価が低いと過去の実績に気付かないこともあり、「職歴の棚卸」を正しくやることが大切です。そして、キャリアも含めた人生設計を立てること。「豊かさ」に重きを置くなら、収入のよい職種に変えることも視野に入れてほしいとアドバイスしました。