蜷川実花さん、木村佳乃さんが「ロールモデル賞」に

「働く女性にはもっと夢を持ってほしい」とのエールが

　後半のトークショーは蜷川さん、木村さんの素顔が垣間見えるものとなりました。例えば「仕事とプライベートのバランスはどのように取っていますか？」という質問。

　蜷川さんは「正直、バランスを取れるほどの余裕がなくて。下の子はまだ10カ月ですし、毎日がドタバタです。働ける時間がどうしても少ない分、集中力をどうやって保つかが鍵ですね」。

　木村さんは「私の仕事は忙しい日、暇な日の差が激しいんですね。時間のあるときは幼稚園の送り迎えをしたり、一緒に自転車の練習をしたり、普段の穴埋めをするようにしています。疲れることもありますが、楽しいですよ。子育てもお仕事も」。

　「仕事で壁にぶつかったときは、どうしますか？」という質問には、蜷川さんからは「私は『止まらない』がモットー。壁にぶつかっても、スランプに陥っても、とにかく写真を撮るとか、やり続けるようにしていると解決策が見えてきます」という答えが。

　木村さんは「仕事が大好きですし、結婚も子育ても自分で全部望んで決めたこと。好きだから頑張れます」と笑顔を見せました。

　お二人からは会場の女性に向けて、エールも送られました。

「私は父から『精神的にも経済的にも自立しなさい』と言われてきました。経済的に自立していると自由度が高くなります。女性には働くことにもっと夢を持ってほしいですね。好きな仕事ができている身としては、『働くってこんなに楽しいんだ』と伝えることも自分の役目だと思っています」（蜷川さん）

「私も実花さんと同じで、好きなお仕事をさせていただいています。仕事も家庭もあると時間が限られますが、その中で精一杯、潔く、自分ができることをしたいです。せっかく生きているわけですから、すべて楽しみたいと思います」（木村さん）

　お二人の前向きな言葉に応えるかのように、会場には大きな拍手が鳴り響きました。

文／三浦香代子　写真／竹井俊晴