デリケートエリアの不快症状を感じたらどうする?

聖順会 ジュノ・ヴェスタ クリニック八田 産婦人科医 院長 八田真理子さん
聖順会 ジュノ・ヴェスタ クリニック八田 産婦人科医 院長 八田真理子さん

 今回のテーマは、女性のデリケートな部分の悩みについて。横澤さんが「友達同士でもなかなか聞けない」という話について、八田先生がざっくばらんに教えてくださいます。

 まずは、八田先生から会場の参加者に質問が。

「デリケートエリアの不快症状の経験はありますか?」

 デリケートエリアの不快症状とは、かゆくなったり、おりものの様子や臭いがいつもと違ったりする違和感のこと。会場のアンケートでは、ほとんどの方が「ある」と答える結果に。およそ8割の女性が不快症状を感じたことがあるという統計もあるそうです。ところが、こうした違和感を感じても「すぐに婦人科に行く」という人は1割ほど。

 横澤さんも「暑くて蒸れちゃうことはありますけど、そっとやり過ごしてしまいます……」

 これに対して八田先生は、生理が始まった女性であれば、何かトラブルがあれば妊娠したと思ったときでなくても婦人科に足を運んでほしいと言います。若い女性に多い子宮頸がんや、性行為感染症など妊娠に影響を及ぼす大きな病気の心配もあるそうです。婦人科に対して心のハードルを感じている人も、女性として婦人科に足を運ぶことは大切なんですね。

腟カンジダは誰でもなる可能性がある

 デリケートエリアの不快症状の原因の一つに、「腟カンジダ」があります。性交渉がなくても発症し、誰でもなる可能性があるというので気になるところです。

 腟カンジダとは、カンジダ菌という真菌、カビの一種が原因で起こる腟炎です。カンジダ菌は私たちの皮膚や腸などにいる常在菌ですが、それが腟内や外陰部で増えてしまうと、かゆみやヒリヒリとした痛みを感じる人もいます。また、おりものがカッテージチーズやヨーグルト、酒粕のようにぼそぼそしてきます。