現代の女性の美容と健康を支える、お豆腐と大麦のパワー

 続いての注目食材は「豆腐」。創業65年の業界最大手、相模屋食料の広報部・部長、片岡玲子さんが豆腐の持つ魅力について話しました。

相模屋食料の広報部・部長、片岡玲子さん
相模屋食料の広報部・部長、片岡玲子さん

 「一番の栄養素としては、9つの必須アミノ酸がバランスよく含まれた良質なたんぱく質であること。そして、皆さんご存じのように、大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンと似たような働きをするため、女性の味方になってくれる代表的な成分といえるのではないでしょうか。意外と知られていないのが、カルシウムが豊富に含まれていること。カルシウムはマグネシウムとバランスを取りながら代謝調整などを助けますが、豆腐のにがり成分にマグネシウムが含まれているので、両方一緒に取れるのが魅力です。豆腐には現代女性の健康をサポートする栄養素がたくさん含まれているのです」

 日経BP総研の西沢から、豆腐についてこんな補足が。「江戸時代に『豆腐百珍』という本が出版されたように(100種類の豆腐料理を集めたレシピ本)、豆腐はどんな料理にも合う、アレンジの利く食材です。ぜひ毎日の食事に取り入れていただきたいですね」。

 3つ目の注目食材は、ここ数年、腸活食材として注目を集めている「大麦」。はくばくの山下奈々さん(同社市場戦略本部 商品戦略部 広報)が大麦の持つパワーについて話してくれました。

はくばく 市場戦略本部 商品戦略部 広報の山下奈々さん
はくばく 市場戦略本部 商品戦略部 広報の山下奈々さん

 「大麦の魅力はなんといっても食物繊維が豊富であること。腸のケアに役立つというのが一番のポイントです。大麦は、不溶性と水溶性の両方の食物繊維がバランスよく含まれており、正常な腸機能の維持、糖の吸収を穏やかにする、コレステロールを下げる、といった機能性表示が受理された商品も出ています」。食物繊維はなんと白米の25倍、玄米の4倍もあるというから驚きです。

 おすすめの食べ方は、「ゆで大麦」。たっぷりの沸騰したお湯に大麦を入れて15分。ざるに上げて軽く水洗いすればOKとのこと。「冷凍保存しても栄養素は失われないので、使わない分はすぐ冷凍保存するといいですね。スープやヨーグルトに混ぜたり、サラダにトッピングしたり。もちもちプチプチした食感が楽しめます」。

 ごはんと一緒に炊く以外の、大麦のさまざまな食べ方についても伝授してもらいました。