提示された締め切り(=You締め切り)ではなく、余裕を持った「My締め切り」を設定することも提案。この仕組みを取り入れると「着手が早くなるので、時間の貯金ができる」のだそうです。また、連載でも反響のあった「スキマ時間の活用」についても具体的なテクニックを教えてくれました。「ちょっとした時間でできることをリスト化し、付箋に書いて手帳に貼っておきましょう。例えば5分でできることなら、『日経ウーマンオンラインを読む』『手帳を見て予定を確認』『To Doリストの見直し』といったこと。10分なら『メール返信』『電話をかける』『ファイリング』などもよいですね。『あれもできた、これもできた』とプラス思考でスキマ時間を活用すれば、チリツモ効果がありますよ」

客観的な視点を持ち、信頼貯金を増やしてハッピーに!

 さらに、「チャンスの女神は年齢で差別しない」と強いメッセージを送った鈴木さん。

 「私の場合、20代より30代のほうが充実していたし、今の40代はもっと楽しい。50代になったら、もっといいことがあるかもと思っています。そのためには日々、信頼貯金を増やしていくことが大切。『私は頑張っているのに、上司が分かってくれない』という声を聞くことがありますが、『私が』という主観ではなく、客観的な視点で判断してください。『売上が伸びた』『経費削減できた』『業務を効率化できた』といった実績を重ねていけば、皆さんの評価も上がりますよ」

 そして、信頼貯金を増やしていく上で大切なのは、「業務上の判断をするときは、自分のためだけではなく、チームのためになるかどうかを考慮」すること。判断する視点に「チームのため」という軸を加え、チームのためにも自分のためにもなることを選んでいくとよいそうです。

 「『仕事を振られたけど自分はいっぱいいっぱいだから、後輩に振っちゃおう』なんてことを続けていると、実際は、後輩のため、チームのためにはなっていない場合もあります。そんなときはいっそ、その仕事を省くのがベストな判断になるかもしれません」

自分もチームもハッピーにできることが大切です

 「いかに優れた部門最適も、全体最適にはかないません。これはマネジメントの父、ドラッカー博士の言葉。ぜひ皆さんにも、自分だけでなく全体を見る人になっていただきたい。信頼はお金では買えないし、誰かにプレゼントしてもらうものでもない。自分で毎日コツコツ貯金していきましょうね」

 最後に「皆さんがHappyになることをお祈りしています」とエールを贈る鈴木さん。その言葉に、メモを取りながら聞き入っていた参加者の皆さんも、大きな拍手を返していました。

文/石川由紀子 写真/辺見真也