嶋田さんがメイクのコツを実演!

 雑誌やCMなどを中心に、タレントや女優、モデルのヘアメイクを数多く手掛ける嶋田さん。忙しい女性たちのため、撮影現場で実践している最新トレンドのメイクを時短で仕上げる方法を教えてくださいました。

(1)ベースメイク:下地

 嶋田さんによると、下地を塗る際に最も注意すべきポイントは「くすみ」。若々しさを遠ざけてしまう「くすみ」を消すため、ファンデーションを厚く塗りたいところですが、それでは逆効果だそうです。

 「素肌感を出す秘密は下地にあります。自分に合った下地をきちんと使い、ファンデーションを薄くするとピュアに仕上がりますよ。特に、私がプロデュースしたメイクブランド『ブリリアージュ』の下地は、塗るだけでお風呂上がりのような上気したピンク色に仕上がります」(嶋田さん)

上気したピンク色に仕上がります
上気したピンク色に仕上がります

 イエロースキンといわれる日本人ですが、実はやや緑がかったオリーブ系の肌の人が多いそう。そのため、ファンデーションをそのまま塗ると「くすみ」が浮き出てしまうそうです。しかし、下地で整えておけば肌に透明感が生まれます。さらにコラーゲン不足によってできた肌の凹凸もフラットになり、顔に影ができなくなる分、ハリが出て若々しい印象になるとのことです。

(2)ベースメイク:ファンデーション

 下地の次はファンデーション。嶋田さんは、下地をきちんと塗ればパウダリータイプのファンデーションのほうが肌なじみがいいと話しました。

 「年齢や肌タイプによってパウダリータイプのファンデーションを避けている人も大勢いますが、実は使い方次第でパウダリータイプのほうが合うこともあるんですよ。今回は下地だけでベースの8割が出来上がっているので、ファンデーションは残りの2割。ブラシでふわっと付ければベースメイクは完成です」(嶋田さん)

ファンデーションはブラシでふわっと付けます
ファンデーションはブラシでふわっと付けます

 ここまでで、下地を塗るのに2分、ファンデーションを塗るのに1分。時間をかけずにしっとりとしたツヤのある肌に仕上がりました。

(3)アイブロウ

 トレンドによって大きく変化するアイブロウは、時代の象徴ともいわれます。今回選んだのは、トレンドに合わせたパウダリー系のアイブロウでした。かつては目尻のラインの延長線上まで眉を描くべきだと言われていましたが、最近は流行の太眉に合わせて短めに描くのがコツだそうです。

 「流行の『オトナ・ピュア』を目指すなら、角の所を少し曲げ、今までより1センチ短く仕上げるのがコツです。眉の下のラインはキレイに見せ、上はなりゆきに任せましょう。急いでいるときこそ、眉を最初に整えるのがおすすめ。眉ができていれば、他のメイクが決まりやすくなります。ベースメイクの後は必ず眉から取り掛かってくださいね」(嶋田さん)

眉は今までより1センチ短く仕上げるのがコツです
眉は今までより1センチ短く仕上げるのがコツです