ワーク2 自分の「強み」「弱み」を把握する

 次に会場で配布されたのは、自分の「強み」「弱み」を把握するための「棚卸しシート:スキル編」です。「意欲」「思考・発想」「行動」の3つの領域で、項目ごとに自分が当てはまるかどうかを、「高」、「普通」、「低」の3つに分類。「高」に分類したものが強み、「低」が弱みとなります。

<「棚卸しシート:スキル編」の項目例>

「意欲」……自己信頼、自己管理など
「思考・発想」……問題分析、計画力、リーダーシップなど
「行動」……職務遂行・課題達成、組織貢献など

書き出してみることで自分の「強み」と「弱み」に気付けます (C)PIXTA
書き出してみることで自分の「強み」と「弱み」に気付けます (C)PIXTA

ワーク3 把握した「強み」と「裏打ちする経験」を関連づける

 自分の強みを把握したら、それを裏打ちする経験も書き出します。例えば「計画力」が強みなら、「どういった仕事で」「いつまでに」「何を達成したか」「どんなスキルを発揮したか」を書き出して整理します。

岩下さん「ここも時間がかかりますが、最初は箇条書きでもかまいませんから、強みを整理しましょう。例えば『あなたの強みは何ですか?』と聞かれたとき、『責任感』と単語で答えるよりも、『○○な経験をして、○○という責任感を発揮した』と言えたら説得力が増しますよね。

 私は『仕事の強みは仕事の経験からしか得られない』と考えています。今日のセミナーは、『自分の強みを認識し、今後のキャリアにつなげる』ことがゴール。皆さんにもぜひ、自分の強みを認識してほしいと思っています」