強気な男性に心ひかれてしまう

 朝からフル回転で仕事をして、残業はできるだけ少なくして帰宅して明日に備える。食事と運動も適度にして体調管理をする――。まさに自立した社会人の生活習慣ですね。

 弘子さんは現在の会社は2社目で、20代半ばのときに中途入社で正社員として採用されました。助け合うけれど干渉はしない雰囲気で、自分の仕事をきっちりやっていればマイペースで働ける職場なのだそうです。

 「この年齢になって、突き詰めるべき仕事と適当にこなせばいい仕事の切り分けができるようになりました。以前は忙しくなるほど『やらなくてもいいけれどやりたい仕事』に取り組んでしまっていましたが、最近は『いま何を優先するべきか』を見すえて働いています。すごく狭い範囲での専門のようなものができてしまったので、転職はしにくいですね。フリーになったとしても、いまの会社の仕事を請け負うことになるでしょう」

 30代後半は仕事も自分自身のことも分かってくる年代ですよね。「分別盛り」というのでしょうか。ただし、恋愛感情に関しては若い頃とまったく変わらなかったりするのです。弘子さんの場合は、「生き生きとして強気な男性」にどうしようもなく心ひかれてしまい、誠実であるか否かは問わない傾向があります。上述の既婚男性と出会う前にも、同じようなタイプの男性のことが好きだったそうです。

 「仕事はバリバリとやっていて、見た目が若々しい人でした。付き合い始めたとき私は30歳で、彼は2歳年上です」

 仕事をしっかりしている若々しい風貌の独身男性は、おそらく人生最大のモテ期を迎えています。ちょっと傲慢というか女性に対して上から目線になりがちです。それがまた「自信がありそう」に見えて、追いかける恋愛が好きな女性をひきつけたりするんですよね……。続きはまた来週!

文/大宮冬洋 写真/鈴木愛子