のび太系男子がパートナーにおすすめな理由
夫とお付き合いする前、こちらからいくら食事に誘ってもお断りされ、たまに、いざ行こうか! と日程を決めても直前にキャンセル。後で聞いたのですが、「付き合う」ことになると「自分の生活スタイルが壊れる」「別れたときに傷つく」恐怖がちらつき、ちゅうちょしたといいます。
結婚できたのは、「職場の30~40代に多い面倒男『のび太系男子』とは」の記事にまさにあった通り「週末、自分の趣味に時間やお金を費やすのは男性にとって大事だよね」とか、「ガツガツ仕事せず、のんびり過ごす生き方もすてきだよね」と彼のライフスタイルを認める会話をしてきたからだと思います。
また、彼を褒めたり、やってくれたことに対して大げさに喜ぶと上機嫌になり、次から何も言わなくても、私が喜ぶことを率先してやってくれるので、めちゃめちゃコントロールしやすいですよ。
のび太男子は確かに「責任を負うこと」「争うこと」を避けたいと強く思う傾向にあります。ただ「幸せな家庭」への理想は他の男性より強く、それを守るための情熱は人一倍熱く、胸の奥に秘めているように思います(のび太くんも友情のため、いざというときに心強く戦うように)。
浮気の心配も少ないので、個人的に結婚相手としてはとてもおすすめです!(34歳、製造業、技術職、既婚/子供なし)
「めちゃめちゃコントロールしやすい」「浮気の心配も少ない」「結婚相手としてはとてもおすすめ」――。職場の困ったちゃん、頼りがいのない甘えん坊オジサンと蔑まれていたのび太系男子にも、こんな美点があったんですね。 「のび太系男子」の造語提唱者である筆者としても、目からウロコです。
世界中ののび太系男子とそのパートナーに、幸あれ!
文/稲田豊史 イラスト/田中小百合
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