一番たちが悪いのは……

 ジュピター好き男子は、コンプレックス持ち女子にターゲットを絞るマニア気質。「その悩み、理解できるよ」と言いつつ忍び寄り、相手が自分に依存しなければ生きていけない関係を結ぼうとする困った輩も少々。心のどこかで女性より優位に立とうとする傾向があり、闇は深めです。

 ヴィーナス好き男子は、悲喜こもごもの人生経験を味わった末の達観思想の持ち主。泥沼の離婚や、メンヘラ彼女に苦しめられた過去があるかもしれません。自分にも相手にも自由でいることを求めますが、安定志向からは少し外れる傾向あり。相手にするなら、それ相応の覚悟で挑んでください。

 そしてセーラームーン好き男子は、女性になんでもかんでも求める欲張り野郎。自分よりか弱い存在を庇護したがり、古典的な女の子らしさを好むマッチョ気質である一方、圧倒的な寛容さや母性も求める。たちが悪いですね。

 ただし、セーラームーン好き男子のなかには、本気で「プリンセス願望がある」男性も、ごくたまに含まれていますので、その場合は温かい目で見守ってあげてください。後の連載回でも言及しますが、『セーラームーン』ほどセクシャリティの多様性に寛容な子ども向け作品は、なかなかないのですから。

 ということで、チャンスがあれば、職場の先輩や上司の男性たちにもぜひ聞いてみてください。