自分で加入する「個人型」

 個人型は現在、自営業者か企業型が導入されていない企業にお勤めの人が加入するものです。加入する際は自分で銀行、証券会社、保険会社などの金融機関に行って口座開設手続きをします。自営業の人にはお給料がありませんから、掛金は全額が自己負担です。月額6万8000円、年額81万6000円まで積み立てられます。

 来年1月から、個人型にはこれまで加入できなかった公務員や専業主婦、企業型にすでに加入している人も加入できるようになります。加入対象者は2500万人を超え、現在の個人型加入者の10倍以上に門戸が開かれることになります。

 企業型も個人型も、毎月の掛金で運用する商品を自分で選ぶ点は同じです。ただ、選べるラインナップが異なります。企業型はお勤め先、個人型なら各金融機関により商品の種類や数が設定されています。一般的には、定期預金や積立型の保険など元本が確保される商品と、国内外の債券や株式、不動産など値動きのあるもので運用する投資信託を合わせて20本前後のことが多いです。この中から毎月購入する運用商品を選び、運用した結果を原則60歳以降に年金として受け取ります。