運用成績にかかわらず掛金に応じた税の優遇がある

 確定拠出年金のメリットは税の優遇措置が多いこと。積み立てた掛金の全額が控除の対象になり、所得税と住民税が軽減されます。例えば年収400万円(※所得が給与のみの場合)の会社員なら、月1万円を積み立てると年間12万円に対して所得税10%分、住民税10%の、合わせて2万4千円の節税効果があります。

 仮にこの2万4千円を運用の利益によって得ようとすると、100万円を1年間投資しても2.4%の利回りが必要です。定期預金金利は大手銀行で0.01%、比較的金利が高いネット銀行でも0.2%前後(2016年9月現在)ですから、これまで運用の経験がない人にはハードルが高いと感じるのではないでしょうか。でも、税の負担は運用の成績にかかわらず、確定拠出年金に積み立てをするだけで軽減されるのですから、ずいぶん気軽に感じられませんか?