投資をしたほうがよいかは何で決まる?

 ご存じのとおり「投資」では、お金が増えることもあれば、減ることもあります。「絶対に儲かる」といわれる商品は悪質な詐欺であることがほとんどです。株式や投資信託など、一般的な投資商品には値動きがありますから、必ず、価値が上がることがあれば下がることもあります。この基本的な原則を受け入れられるかどうかが、投資をした方が良いかどうかの判断基準になります。

 「そんなの当たり前じゃん!」と言われるかもしれませんが、投資をしようか迷っている人のほとんどは、このことを忘れています。銀行などの窓口で「良い商品がありますよ」と勧められたり、「投資信託を始めると●●の手数料が無料になりますよ」と言われたりして、投資のことを考え始めるからです。

 もちろん、金融機関で投資商品を販売するときには、必ずリスクについて説明することになっています。ですが、たいていの場合、勧められる時にはまずお得な情報が先に伝えられるはずです。

 「え!そんな良い商品があるの?」と思って話を聞くと、なんとなくメリットの方が自分の中で印象に残ることがあります。すると、デメリットについても話を聞いているはずでも、あまりピンとこないまま、わかったような気になってしまいます。

 そんな状態で投資を始めてしまうと、いざ損失が出たときにびっくりしてしまいます。「投資にはリスクがある」と頭ではわかっていても、実際に自分のお金がマイナスになると、ショックは大きいものです。ですから、そのショックに耐えられるかどうか? つまり、「本当に自分が損をしても大丈夫かどうか?」をしっかり考えることが大切です。