株主優待とは、企業から株主へのお礼

 株主優待とは、その企業の株を買った株主が、サービスや商品を無料や割安で受けられるものです。株を買うということは、その企業を応援していることでもあります。そのことに対して、企業が株主に商品やサービスを提供することで、株主にお礼をするのです。

 ここ最近、株主優待を導入している企業は増えてきています。2016年9月末時点の導入企業は1307社で、上場企業の35.5%にあたり、4年連続で過去最高を更新しています(※)。理由は、近年は史上最低水準の低金利で、預金の魅力が薄れてきているため、お金を増やす方法として株式への投資に注目が集まっているため。そして企業からすると、株主優待を行うことで長い間株を売らずに持っていてくれる個人投資家を増やしたいと考えているからです。

 そのため、今までは食品メーカーの株を持っているとその企業の食料品をもらえる、航空会社の株を持っていると航空券の割引チケットをもらえるなど、消費者になじみのある企業が株主優待に積極的な印象がありましたが、いまでは本業では一般の人にはあまりなじみのない企業も続々と株主優待を導入しています。

※出典:大和インベスター・リレーションズ株式会社「株主優待ガイド2017年版」
http://www.daiwair.co.jp/pdf/pr161107.pdf