あなたの場合、医療費控除とどちらが得か

 セルフメディケーション税制と似たしくみには、従来から医療費控除がありますが、両方を同時に利用することはできません。どちらの制度を利用するかはご自身で選ぶことができます。なお、医療費控除は年間10万円を超える部分が対象なのに対し、セルフメディケーション税制は1万2千円を超える部分が対象になります。年間での医薬品の支払いが10万円に満たない人は、セルフメディケーション税制の利用を検討するとよいでしょう。

 医療費控除と同様に、セルフメディケーション税制を利用するには確定申告が必要です。その際、対象になる医薬品を買ったときの領収書・レシートが必要です。また、適用を受ける対象年の間に健康診査や予防接種を受けて、その領収書や結果通知表を添付することも要件です。

 以上3つ。どれも、上手に活用すると時間を節約したり、税金を低くしたりとコストカットの効果を見込めるものばかりです。今からチェックして、来年も「お金が増える」体質を目指してみてはいかがでしょうか?

【出典・参考資料】
サラリーマンの経費精算に関する実態調査
https://www.concur.co.jp/newsroom/article/06-10-16
国税庁ホームページ 電子帳簿保存法が改正されました
https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/sonota/03.pdf
国税庁ホームページ クレジットカード納付のQ&A
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/nozei-shomei/credit_nofu/pdf/credit_QA.pdf
厚生労働省ホームページ セルフメディケーション税制対象医薬品 品目一覧
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000139974.pdf

文/加藤梨里、イラスト/梶塚美帆

この連載は、毎週水曜日に公開。下記の記事一覧ページに新しい記事がアップされますので、ぜひ、ブックマークして、お楽しみください!
記事一覧ページは⇒加藤梨里の「お金が増える!使い方講座」

◇ 変更履歴:3ページ目の公開内容を一部変更しました。(2017年2月22日)