個人型DCに誰でも入れるようになった

 確定拠出年金は、あらかじめ決めた金額を毎月積み立て、そのお金で定期預金、積立型の保険、投資信託といった中から自分で商品を選んで運用をし、将来の老後資金の準備に向けて増やしていく年金制度です。そして、運用して増やしたお金を原則として60歳以降に年金として受け取ります。

 国民年金や厚生年金は納めた保険料・加入期間によって受け取る金額が決まりますが、確定拠出年金は積み立てたお金を自分で管理・運用し、それが将来の年金になります。

 加入方法や選べる商品のラインナップは仕事の状況やお勤め先によって異なり、会社員がお勤め先を通して加入するものは企業型、自営業者などが金融機関を通して加入するものは個人型と呼ばれます。このうち個人型はiDeCo(イデコ、individual-type Defined Contribution pension planの略称)とも呼ばれ、今年は特に関心が高まっています。

*ただし、従業員が個人型にも加入できると定めた企業に限る。
*ただし、従業員が個人型にも加入できると定めた企業に限る。

 これまで、企業型には、制度を導入している企業にお勤めの会社員が、個人型には、制度を導入していない企業にお勤めの会社員と自営業者が加入できました。公務員と専業主婦は企業型にも個人型にも加入できませんでしたが、今年から個人型に加入できるようになりました。また、すでに企業型に加入している人も、上乗せとして個人型に加入することもできるようになりました。これにより、基本的に60歳未満のすべての人が、個人型に加入できることになります。