成功が招く、気が付けない増長の沼
「私、成功しても調子に乗らないし」と、自分だけは大丈夫だと思っていませんか? 周りで思い上がって失敗している人を見ていると、余計にそう思いますよね。
しかし、成功して初めて生まれる感情や考えがあり、それによってどうやらうぬぼれてしまうのではないかと私は思います。
前を見ていて仕事をしていたはずが、いつしか上ばかりを見るようになり、そして足をすくわれる。そんな沼に気が付かないうちにはまり抜け出せなくなってしまう。周りの忠告がただの妬みに聞こえ、成功した自分が失敗するはずがないと思ってしまう。
かつての自分や仲間を否定したくなったら要注意
ではどうすれば自分のうぬぼれ加減に気が付くことができるのでしょうか? それには、二つのチェックポイントがあるのです。
1.過去の自分を否定しだす
今の自分こそが本当の自分であり、過去の自分は自分じゃないと否定したくなる。つらかった過去をなかったことにしたい気持ちも分かりますが、過去の自分があってこそ、今の自分があるのです。過去を否定しても、何の意味もありません。過去の自分を否定したくなったら要注意です。
2.かつての仲間や同僚を軽んじる
成功した自分と比較して優位に立ちたい。そんなことをしても、むなしいだけですよね。かつての仲間や同僚を軽んじるようなことは、良くありません。
もしあなたが成功を手にし、上記のような考えをしてしまったら、自分を見つめ直すことをおすすめします。
本作のバーナムも知らず知らずのうちに増長の沼にはまってしまいます。果たして彼はどんな増長をし、それが招いた失敗からどう立ち直るのか。ショーマンからグレイテスト・ショーマンになる瞬間をお見逃しなく。
それではまた。映画カタリストのゆうせいでした。
『グレイテスト・ショーマン』
2018年2月16日(金)全国ロードショー
配給:20世紀フォックス映画
(C) 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
文/永井勇成