幸せに慢心して「報連相」を怠ってはならない
恋のトラブルはいろいろありますが、そのほとんどは「報連相(報告・連絡・相談)」の不足が原因で起きているのではないでしょうか。
本作においても、幸せな二人に亀裂を入れてしまう「擦れ違い」の原因は報連相の不足にあります。
もちろん相手に言いたくないことは誰しもありますから、無理に全部を言う必要はありません。しかし最低限、勘違いされないようにはしておかねばなりません。
幸せの中にいると、その幸せが当たり前のようになってしまいます。「言わなくても分かってくれる」と思ってしまいがちです。相手が自分のことを何でも分かってくれると過信してしまうのです。
でも、自分に置き換えて考えてください。相手の考えていること、感じていることの全部は分かりませんよね。もし相手にその日、仕事で嫌なことがあったとしても、その現場にいなければ知る由もありませんから。
つまり、言われないと分からないですよね? むしろ、言ってほしいですよね?
何十年と一緒に暮らす夫婦が「アレ取って」で醤油のことだと分かるのとは、全然違います。
察してください、空気を読んでくださいなんてものはエゴです。なんのメリットもありません。言ったほうが早いですし、そこで駆け引きせず、正直になったほうがものすごくスムーズに進みます。
とは言え、そんなにスムーズに進むと映画の盛り上がりに欠けるわけで、そこは予定調和と言いますか、必要な要素ではあるのですが。
さて、本作ではどんな報告を漏らし、連絡を忘れ、相談を怠ってしまうのでしょうか?
ぜひご覧いただき、恋愛の参考にしていただければと思います。
それではまた。ご存じ、ゆうせいでした。
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文/永井勇成