どんなに仕事がつらくても、辞めることは「悪」だと思っていませんか? 実はその職場が合わないだけで、単に会社を辞めるだけで解決することかもしれません

かりゆしウエアかと思ったら完全にアロハシャツですね (C) 2017 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会

 これまでいろんな会社を渡り歩いてきたライター、ゆうせいです。転職した理由は新しいことがしたくなっただけではなく、つらくてつらくて辞めたこともあります。

 会社を辞めるという決断は、人生においてかなり重たいものであり、大げさに言えば「辞めたら何もかも終わってしまう」「今よりもっと不幸になってしまう」と思いがちです。たとえブラック企業であったとしても、次の仕事が見つかるまでは怖くて辞められないと尻込みしてしまうものです。

 でも、ちょっと考えると分かることなのですが、ブラック企業で働いているうちは転職活動する時間も体力もありません。何より精神的に追い込まれているので、休日は何もする気になれないんですよね……。

 その結果、会社を辞めるよりも、死んでしまったほうが楽だと思ってしまうかもしれません。

 今回ご紹介する作品「ちょっと今から仕事やめてくる」は、仕事を続けることのつらさと、辞めることの難しさ、そして生きることの苦しさがこれでもかと描かれている作品です。

 「映画なら現実と違って会社を辞めることなんて簡単でしょ?」とは言えないほど、すべての悩める社会人に見てほしい内容となっています。

【ストーリー】
ブラック企業で働く青山隆(工藤阿須加)は、疲労のあまり駅のホームで意識を失い、危うく電車にはねられそうになってしまう。すんでのところで青山を救ったのは、幼なじみのヤマモト(福士蒼汰)と名乗る男。だが、青山には彼の記憶がまったくなかった――
大阪弁でいつでも爽やかな笑顔を見せる謎の男、ヤマモトと出会ってからというもの、青山は本来の明るさを取り戻し、仕事の成績も次第に上がって行く。そんなある日、青山がヤマモトについて調べると、何と3年前に自殺していたことが分かる。それではヤマモトと名乗る、あの男は一体何者なのか?

仕事をしていて1番つらくなる瞬間はいつ?

パワハラの化身がこの人です (C) 2017 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会

 人によっていろんな瞬間があると思いますが、私は「朝礼」が1番つらかった。新しい朝が来た、希望を持って働こうと啓蒙しているつもりなのかもしれませんが、何よりもやる気をそいでくるのが朝礼でした。

 朝礼自体を否定するつもりはありませんが、社是やスローガンを唱和することに違和感を覚えたまま仕事をすることほどつらいものはありません。私にとって毎朝必ず決まった時間にやってくるそれは、言い換えれば罰とも言えるものだったのです。

終電を逃したらこんな感じになりますよね… (C) 2017 映画「ちょっと今から仕事やめてくる」製作委員会

 朝から精神的に追い詰められている中で、上司や先輩からの叱責、クライアントからのクレームなどが起きると何もかもを捨てて、今すぐ消えてしまいたくなったこともありました。

 その会社を辞めるだけで解決するのかもしれないのに、それに気が付けなくなっていたのです。